適当な説明【陸】

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適当な説明【陸】

そして復讐断罪編。仲良し義賊団(空吾、白夜、霙、聿志)の章になる訳ですねー。 最初は空吾に一切の気を許すまいと意固地になっていた白夜ですが、日々を過ごす中で空吾の隠し切れない優しさを逸早く見抜き、心を開き始めます。 それにより、空吾もまた、白夜への見方を変えていく。 その上で空吾は『俺の復讐に基づく心境を理解出来るのは、この世で唯一人、お前しかいない』、『そして俺も、お前が奴に対して殺した感情が手に取るように解る』と伝えており、白夜の良き理解者の一人となっていく訳ですね。 空吾自身、白夜に感情を持つまいと思っていても結局、持ってしまう訳です。 空吾は本来、誠実で、優しい人間です。 前述した過去があったからこそ歪んでしまいましたが、そう言った運命を辿っていなかったら真っ当な人生を歩んでいたと言えるでしょう。 なので、最終的に白夜を宗太郎の前で解体(バラ)す、殺すつもりでも、白夜に友好的な感情を抱いてしまうんですね。 それが後々自身の首を絞めると理解しているのに、止められない程に。 そして、それから程なくして別動隊として動いていた空吾の親友であり、義賊団の副頭領である霙が合流。 空吾は見張り役(御守り役)として、霙に白夜を預け、白夜は晴れて彼の直属の部下となります。 初対面では狐面を被り、正体を一切明かさないクセにキャラが濃い。そんな掴み所のない霙にデートをしつこく誘われ、渋々了承。 そこでタチの悪い賊に絡まれ、白夜はその場を穏便に収めようとしますが、折角の初デートを邪魔されたと当の霙は不機嫌になってしまい、収集がつかない事態に発展。 そこで、白夜は霙の強さを目の当たりにします。 刀も抜かずに一瞬で、木端微塵となる賊達。辺り一面に血の雨が土砂降りの如く降り注ぎ、白夜は戦慄します。 ですが、そこで「霙の顔を見たら、惚れちゃうよ?」と、狐面を脱ぎ捨て、顔面を晒した霙に、更に驚愕、戦慄させられます。 何故なら、彼は白夜と全く同じ顔をした人間だったから。 霙は作中きってのナルシストであり、自分と同じ顔を持つ白夜に一目惚れと言った所でしょうか(上手く纏めたつもり) 霙が白夜に惚れているのはナルシスト故の究極の自己陶酔なのか、純粋な愛情なのか時々解らなくなったりする、どうも作者です(黙) 霙のモチーフは、アンチ白夜です。似ている所も勿論ありますが、大部分が真逆の性格です。 簡単に纏めるなら、霙は白夜の顔をぶら下げた中身隼人の人間だと思う……←違 霙が自分大好きなのに対し、白夜は自分嫌い。 霙は積極的、白夜は消極的。霙はドS、白夜はドMなどなど。 しかし、似てる部分はそっくり。(※理由は後述) その二人が絡み合う中で、互いに無くてはならない存在、掛け替えのないパートナーとなっていく。 それが復讐断罪編の前半戦と言った所でしょうか。
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