適当な説明【捌】

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適当な説明【捌】

そうして物語は中盤~後半戦になって行く訳ですね。 まず、白夜はひとつの決断として朝陽達に会いに行く事を決心をするんですね。 霙を連れ、激しく動揺する朝陽達に彼が恋人だと告げ、 自分への想いから解放されていなかった朝陽に、半ば強引に今生の別れを告げました。 ですが、弥一達も馬鹿ではなく、それが事情あっての事だと推察し、 酷く憔悴した朝陽を説得、激励の末に裏で動こうとします。 そこに現れたのが霙でした。 霙もまた、彼等の動向を予知し、独断で動いた。と言う訳ですね。 善吉や弥一は霙が黒幕だと踏み、詰め寄ります。 霙はそんな二人を煙に巻き、本来の目的を実行しようと朝陽に狙いを定めます。 「白夜を理解した気になっているのなら、それは大間違いで恥ずべき過信」と忠告し、朝陽にとある術を施しました。 それが過去視の術(過去に起こった事象を夢にし、視る術)で、 朝陽は白夜の過去へと意識を飛ばされてしまいます。 その行為に激昂した善吉は、霙に刃を向けます。 弥一もそこに加勢しますが、指一本触れることすら敵わず、 やむなく妖力を解放し、全力で挑みますが、結果は惨敗。 弥一や善吉も大妖であり、その能力は桁外れですが、 霙の素性は、そんな人間の脅威となる妖を滅ぼし、悪神ですらも封印して来た隠れ陰陽師 神室院家の次期家元。 一族を捨てていなければ、現当主となっていた天才児でもあります。 ま、あれだ。今で言う、霙はチートだ。弥一達がチート級なら、マジゴテなチートが霙だと( ・∀・)←黙 余談ですが、いつか作中キャラ最強考察談義とか話にしたいですね、はい。そう言うの、昔から好きなんだよなぁ(  ̄ー ̄) 遅れ咲いた厨二病かしらね← 話が脱線しましたが、霙に惨敗した二人は天助達に助けられ、その一命を取り留めます。 そこで、悪夢に魘されるかの如く悶え苦しむ朝陽を救おうと、天助の覚の能力(主に心を視る、読む能力)を使い、 夢の世界に堕ちた朝陽に干渉。白夜の過去を付き添う形で視る事となります。善吉は「おぞましき夢など、見たくもない」と拒否し、付き添ったのは弥一だけでしたが← そうして朝陽は、白夜から聞いた以上の闇を目の当たりにし、 夢から覚めた後は彼女を理解した気になっていた己を恥じ、自責。苦悶の末、塞ぎ込んでしまうようになりました。 一方、朝陽への未練や執着を胸に圧し殺した白夜は、霙に追随するようになります。霙の積極的な好意をかわすこともなくなり、理解しようと努めるように。 「ーーいつかは終わる、この時間に花を咲かそう」 それが白夜の確固たる意思となり、義賊団の三人との絆を深めて行きます。
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