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一方、朝陽は変わらず塞ぎ込んだまま、日々を過ごしていました。
そんな中で、日照寺にとある手紙が一通届きます。
それは養子縁組した七瀬からのもので、朝陽は七瀬に会いに行きます。
そこで里親になった夫婦と話す中、とある一言に疑問を抱いた朝陽は夫婦を問い詰めます。
養子縁組を“頼まれた”とはどういう意味だ? と。
夫婦は口を滑らせた事を焦り、事実を隠そうとしますが、
七瀬に愛情が無いなら今すぐに返してくれ。と憤怒する朝陽に、七瀬自身が止めに入り、そしてそんな七瀬に情が完璧に移っていた夫婦は、全てを吐露します。
はっきりとした理由は解らないが、頭領から多額の金を積まれそうしてくれと頼まれた、と。
朝陽は七瀬を寺院に帰ってくるように。と、説得。
しかし七瀬はこの二人の所に居たい。と朝陽に懇願し、夫婦もまた、土下座して朝陽に頼み込みます。
やり方は汚かったが、愛情は本物だ。だから自分達からこの子を取らないでくれ、と。
朝陽は苦渋の末、首を縦に振り、その場を後にします。
しかし、そうした所で、朝陽自身が腑に落ちないのは事実。
何故そんな事を相手が頼んだのか、七瀬に何かあってからでは遅いと判断した朝陽は、弥一達に相談。
銀斗を使って空吾達義賊団の情報を集めるよう動く事となったのでした。
その中で、霙が義賊団の副頭領と知り、こうなった絡繰りの糸口を発見するのでした。そして同時に知るのですね。
白夜が自分の元から離れたのは、不本意だったのだと。
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