適当な説明【拾壱】

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適当な説明【拾壱】

そして、最後は空吾です。 まず空吾は、白夜の敗北を聞いた時に部下に白夜の回収を急がせました。 空吾は端から、白夜が宗太郎に勝てるとは踏んでませんでしたからね。目論見通りだと。 空吾の目的は、飽くまでも完璧な復讐です。 白夜を宗太郎の目の前で解体してやると、白夜達と過ごした一切の過去を捨て、覚悟を決めた訳です。 一方、その時に一番に傷ついてるであろう白夜を労ろうと、あわよくば力になろうと、目覚めた聿志は白夜の元へ向かいます。 しかし気絶した白夜を連れ去ろうとする部下達を発見。それを止めた末に、殴られ、ただ事じゃないと感じた聿志は霙の元へと向かい、気絶していた霙を起こします。 それで事情説明をされ、霙は瞬時に察しました。 空吾の本来の“目的”、“復讐”の意味を。 そうして空吾の元へ駆け付けようとした時、聿志が自分も着いて行くとごね出します。 ですが、これから起こること全てを予測し切った霙は「絶対に着いて来るな」「テメェは今すぐに此処から逃げろ」とだけ告げ、その場を後にします。
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