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高速道路の分岐を海沿いの道へ進むと、二車線が一車線に変わったせいか急に道幅も狭く感じる。
「この先で横浜横須賀道路に合流するんだよな」
カーナビの指示通りに進んでいるものの、少し不安な声を出す慶ちゃんに
「パパ、迷子なの?」
と大樹が言う。
「違うよ、大丈、夫…」
慶ちゃんの声が途切れた直後、「うわーっ!!」という絶叫と共に、急ブレーキを踏む音。
同時に車が急に方向を変え、私たちは左右に振り回される。
「なに?!」
「キャー!!」
助手席にいる優芽の悲鳴と耳を劈くようなブレーキ音。
同時に車体に何かがぶつかった衝撃が起こり、その瞬間窓ガラスが割れて巨大な何かが車体の上に激突してきた。
咄嗟に左側でジュニアシートに座っていた大樹に体ごと覆いかぶさろうとした所で、私の記憶は途切れた。
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