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 青木からは見えない場所に、そっと学生服のズボンに濡れた痕跡を残した。  行くところに行けば、少しの努力と、僅かな我慢さえすれば、女でも男でも相手は選び放題だ。万人が認めるほどとは思っていないが、身なりに気を遣っているし、見苦しくはない程度にはイケてる男だと思っている。というか、思いたい。  ―――なのに、実際はたった一人の、しかも年下の男なんかに縛られて、好き勝手にされている。  二人きりの教室の外がざわつく気配がする。  ちらりと見上げた青木が、廊下を振り向いた。  時計は終業五分前を差してる、  そろそろ終わり、だ。 「……くっ……!」  桐谷の頭を抱え、膨らんだ青木のものが喉の奥を突く。  息苦しさから噎せそうになるが、噎せることさえも許してもらえず、喉の奥を突いてくる。啜り上げ、入りきらない部分は指で擦り、疲労から痺れている舌を懸命に動かした。終わりの瞬間に向けて。 「ッ……、ぐぅ…っ…!」  大きく膨らんだ青木のものが弾け、喉の奥に叩きつけられた液体に息を詰まらせた。勢いは弱まったものの、二度三度と緩く放出されるものまで全て口腔内に出され、溢れたものが口の端を伝い零れていく。  床には零せない。  苦しさから目に涙が滲んだ。  萎えた青木のものが口腔から引いていく。 「うっ!……は、ゴホッ!」  全ては飲み下しきれず、残ったものを吐き出そうとした。 「残さず飲まねぇとヤバくね?床に零したりなんかしたらどうなる?耐えられんの?」  半ば呆れた口調で言い放たれ、意地で飲み下した。
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