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ついでに二股もやらない主義らしい。あんなんでも誠実であろうという意思は貫いてるんだな。改めてすごい。……いや単に二股やるほど続かないだけかも知れないけど。
「それにしても……こんなことってあるのか」
「奇跡だな。3人も同じ思考回路が揃っちゃうとは」
「お前もか!」
「俺の場合はほら、肉体それ自体の存在意義すら抹殺ですから」
済ましてとんでもないことをサラッと言う。でもまあそういうことだ。徹底した二次元主義者。
「相手が想定出来ないだけ? 自分の体の存在意義は?『自家発電』もしないの?」
「自家発電って……俺のそんな話を本気で聞きたいのか?」
…………。
すみませんごめんなさい。お話の続きどうぞ。
「えーと。……『続かない』のはそのせいもあるらしいよ。まあ、あんな男だから当たり前みたいに期待されちゃうんだろうね。で『抱いてくれないってことは好きじゃないんでしょう』攻撃でゲームオーバーですよ」
「うわぁ」
それは痛そうだ。
「……しかしそれにしては悩んでなさげだね」
「お前の前じゃ悩めないだけだ。あれでも気を遣ってるつもりなんだって。浅い話なら平気だけど、そこまでディープじゃ引かれるかもって思ってたんだよ」
ぽん、といきなり肩を叩かれた。
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