no_sex_is_life

　電波男と違って、現実の女性を敵視してないせいかも(いや本当に立ち読み程度だけど、何となくそういう本のような)。
　敵視するというより、そもそも存在が目に入ってないのだなと思わせる。そんな状態だから(職場にいるのは、女性である以前に仕事仲間で、セクシャリティを意識したことがない、のだそうだ)。

　ちなみにツトム(仮名)によると、女性は男同士のラブストーリーにうっとりするけど(…そういう文化があることを知ったのもそもそもツトム(仮名)からの受け売りなんだけど)、そこに登場する男は男という性じゃない、のだそうだ。ツトム(仮名)に言わせれば、アキバ系が萌える女の子たちも女という性じゃない、らしい。

　こんな話、文字にするとキモい気がする。でもツトム(仮名)は、職場の女性たちから「声だけは超イケメン」と言われる美声の持ち主だったりする。話し方も丁寧で柔らかでソツがない。声しか知らないお得意様から、個人を名指してバレンタインチョコが届いたことがあるという伝説の持ち主だ。
　そんな声で話されると新種の社会学の学説みたいに聞こえる。損なのか得なのかよく判らない声ではある。本人に現実の女性を口説く気があれば、絶対に有利な武器になることは間違いないんだけど。