母親は山ほどのケーキに困惑する

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「もう一箱のほうも、同じくらいのでね。半分は今日いたスタッフで食べちゃったの。残ってるのは、明日にでも食べるにしても、さすがに、それもってなるとね」 「……なるほど」  今日、うちの店にいるのは男ばっかで、全部食いきれるかは微妙ではある。  まぁ、その時は、冷蔵庫にでも入れて、明日来る、パートの高田さんとか、あすかちゃんとかが始末してくれるに違いない。 「注文いいかしら」 「あ、はいっ」  迷ってたおばちゃんが声をかけてきたのを機に、みわ子はお客さんに向かう。俺はそのままケーキの入った箱を持って、バイト先へと向かうことにした。
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