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みわ子が窘めるように注意するけど、おばあちゃんは気にせずに、俺の方を見てこう言った。
「あんなんがお父ちゃんとかになったら、大変だよ」
「……はぁ」
「ヤスコさんっ」
みわ子が慌てておばあちゃんの名前を呼ぶ。おばあちゃんは、ペロッと舌を出したかと思うと、ニヤニヤしながら奥へと戻っていく。みわ子は、ただ苦笑いだけ浮かべてる。
……マジであり得ないし。俺は、そんな未来を想像したくもなかった。
そして結局、そのままケーキの箱を渡された。
「厨房の冷蔵庫にまだ残ってるのよ」
ごめんね、という顔で俺にケーキの箱を手渡される俺。
素直に捨てればいいものの、貧乏性が抜けない俺たち親子には無理な話なんだよな。
結局、仕方なく、ケーキの箱を持ってそのままバイトへとやってきた俺だった。
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