4人が本棚に入れています
本棚に追加
命をはる仕事はマニーが高いのよ
ハンマーを振り回して、命懸けの仕事をする。
こんな仕事、好きでできるものなの?
「アルミは何で流星打ちなんて、危険な仕事してるの?」
「お金がもらえるから。それだけ」
「それだけ?」
「私、パパもママも5歳の時に降ってきた隕石に当たって、死んじゃったんだ」
「えっ……」
まずい、これは爆死する質問だ。
アルミは構わず話す。
「家も隕石で壊れたし、それでストリート生活」
「へぇー……」会話しずらい。
「で、ゴミ拾ってお金稼いでたんだけど、1日中ゴミ拾いしても、ジャガイモ1個くらいのお金しか稼げなくて。毎日おなか空いてたの」
大変だったね、とか言ったほうがいいのか?
これ、どう話を返せばいいの?
「3日くらい空腹で我慢できなかったとき、その辺の雑草を食べたんだけど、それ毒だったのよ」
「毒?」
「それでストリートで死にかけたわけ」
想像も出来ないようなできことに息を飲んだ。
彼女は赤ちゃんの頃に、ひっくり返ったことのように軽々と話す。
「そうそう。その時、たまたま通りかかった人に病院へ連れてってもらって命拾い。その助けてくれた人がウチの店のオーナー」
「え? そうなの?」
最初のコメントを投稿しよう!