流星街の孤児達

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流星街の孤児達

 アルミが何かを見つけて駆け寄る。  「やったぁ! 今日はチキンソテーね」  足を持って逆さに吊るしたのは大きな鳥。  辺りを見回すと、他に何匹か道端に転がっていた。  わからない。  なんで鳥が落ちてるんだろ?  アルミに聞いてみよう。 「なんで、こんなに鳥が落ちてるの?」  彼女は転がる鳥を拾いながら説明した。 「空を飛ぶ鳥が、隕石に当たって落ちてくるのよ。ほら」  突き出された1羽の鳥を見ると、顔や身体に殴られたようなアザが沢山できていた。  アルミはヒモを取り出して、鳥の足を縛ると列車のように鳥同士の足を、ヒモでつなげながら言う。 「他の町じゃ、空飛ぶ乗り物が飛んでるらしいけど、この町で空を飛ぶなんて自殺行為よ」  アルミは数珠つなぎにした鳥を、肩にかけて砂と瓦礫の町を歩き出す。  ゾディアック・ストリートの町名は、”冬の星座”と同じ位置が当てられていて、ここは街の中心に位置する、ゾディアック・ストリート・オリオン座7番街。  このにぎわう市場(バザール)が、僕とアルミの帰る場所(ホーム)です。  戻ってくるなり、石畳にチョークで落書きする5歳くらいの子供が寄って来て、いきなりつっかかる。 「おい、アルミ」     
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