4人が本棚に入れています
本棚に追加
僕が同じようにガラ玉を落とすと、アルミはハンマーの頭を下に向けたので、見様見真似で僕もハンマーを同じように下へ向ける。
アルミのタイミングに合わせて、握ったハンマーを下へ落として、ガラ玉を鉄球で砕いた。
ガラ玉は火花を散らして破裂、静電気のようなヒリつきがハンマーに伝わると、火花が鉄球を包んだ。
次の指示でアルミが急かす。
「早く! なんでもいいから、ハンマーに乗って!」
「ハンマーに乗る? ど、どうやって?」
アルミはハンマーを手から離すと、ハンマーは倒れて斜めを向いて静止。
そのハンマーの棒にアルミがジャンプして、両足を器用に乗せるとハンマーは、ロケットのように飛び跳ねた。
「ア、アルミ!?」
チュチュのようなスカートをなびかせる彼女に、僕は置いていかれると思い、慌ててハンマーに乗る。
アルミのように立ち上がることができなくて、ハンマーから振り落とされた。
「わぁ!? 難しいよ」
ハンマーの棒が、首を降るように左右に揺れて震動。
早くしないとハンマーだけ飛んでっちゃう。
僕はハンマーの棒に手足を伸ばして、芋虫みたいにしがみつく。
「うわぁぁぁあああ!?」
ロケットに変わったハンマーは、そのままスタート。
最初のコメントを投稿しよう!