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俺は思考の中で、いくつもの疑問を悶え叫んでいるうちに、ふと全く別のことが浮かんだ。
付き合って三年。未だに彼女には分からないところがある。
グシャグシャに泣いていたかと思うと急に笑い出したり、笑っていたかと思えば号泣したり。
分からない女だ。謎な女なんだ。……だからこれがナニかなんて、俺ごときに分かるはずがないのだ!
……と、一つ年下の彼女に翻弄され続けた俺が出した答えは明白。ここまで考えること3秒。さっきより早いぞ。
「すいません、分かりません。……何ですかソレ?」
「ちょっとは考えてよ。……とりあえずヒント。普通のドッグよりは重いかな?」
重い? それヒントかよと悪態をつきそうになるが、言い負かされるのでぐっと飲み込んだ。
そして俺は不本意ながら考えた。
――重いって、それはパンやソーセージの大きさなのか?
いや、ケチャップの量という線も完全には拭えまい。……まあ微々たるものか。
じゃあやはり極太ソーセー……ってちょっと待て。ソーセージやパンがどんだけデカかろうが、それは所詮はホットドッグだ!
となると、やっぱケチャップの……
俺の思考がループし始めた時、突如脳裏に閃光が走る。
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