冬深く

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「違う、嫌じゃないからそんな怖い顔すんなよ。あの、今更だけど、ハルが好きなんだけど、俺したことないから……続けたいは続けたいだけど。」 (したことないから? 続けた……?) 「どうすればいい? ググって……っ!」  また訳のわからないことを言い出しそうな気配を感じ、遥希はキスして敦人を黙らせた。優しく上唇を吸った。さっきと違い湿った唇同士がなごり惜しむようにゆっくりと離れてゆく。 「敦人、いちいち心臓に悪すぎる。殺す気か?」 「……完全殺人だな。」 「も、そういうのいらないから。」  呆れた様子の遥希がゴツンと音がしそうな勢いで頭突きして、そのまま鼻と鼻をくっつけた。 「僕も、好き。」 「ありがとう、で、とりあえず今は出したい。ヤバイ、苦しい、入れたい、出したい。って、あれ、どっちがどうする?」 「ばか敦人、もう黙れよ……」
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