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「それじゃー、会いに来てくれたって言うことは就職決まったの?准也おめでとう。よかったね。」
「ありがとう。」
「でも、また中距離恋愛は続くんだよね。でも、准也がこうして会いに来てくれただけで私はまた仕事を頑張れる。だいぶ仕事にも慣れてきたから准也にも会いに行けるようになるし。これからは、寂しい時は寂しいって正直に言うよ。」
と私は笑って見せた。
すると准也が首を横に振る
「華、俺、IT関係の仕事に決まったんだ。先輩が起業した会社なんだけど、この会社は自分の家で仕事ができるんだ。月に数回だけ会社に行けばいいんだよ。だから、俺は華と一緒にここで暮らす。」
さっき止まったはずの涙がまた溢れ出す。
准也が私の事を思って就活していてくれたことに胸が締め付けられる。
「ありがとう。准也」
「華はさっきから泣いてばかりだね。”月がキレイだね”のもう一つの意味は知ってるよね?もう一度、華の顔を見て言いたいんだ。」
月がキレイだね = I love you
「私もだよ。このまま死んでもいいくらい」
そして、二人で久しぶりに手をつないで家まで帰った・・・。
准也のくれた言葉は私の一生の宝物となった。
END
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