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戦闘準備完了
かなり不機嫌なふたりの係員が腕を組み、アレックスとその一行を睨みつける。
なぜなら、アレックスのしつこい願いを聞き入れて、ふたりの係員が螺旋階段を登り、
うっかりとしてしまった忘れ物を取りに行ってくれるっと言うのだ。
それじゃあ睨まれてもしかたがない。
そうでもしないとアレックス自身が塔へと、またのぼり、忘れものであるエレナお嬢の買い物袋を取りに行くって聞かないから、渋々、代わりに係員がさがしにいくっという結論となったのだった。
不機嫌になるのも無理はなかった。立派な怠慢体質の体型で、いかにも運動を嫌う典型的なふたりの係員だった。
それならあからさまな嫌な態度をされてもおかしくない。
だけど、アレックスはちゃんと言ったんだけどね。
「私自身が探しに行かせていただけないでしょうか?」
と、すると、
「いや、観覧時間は過ぎているんだ。勝手なこと判断を俺たちがする権利はないんだ」
「観覧時間ってたったの数分前ではないですか!」
エレナが助け舟をだしたが、ふたりの豚ブロス係員たちは横に首を振るだけ。
この豚野郎! ケツの穴に串をぶち込んで豚丸焼きにするぞ!!
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