鈴木拓真

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もし聞こえたらまずい。いくら家族でも、ホウリツを破ったら警察に連れて行かないといけない。はるがオリに入れられちまう! 「白い粉なんてやめろよ、バカ!」 「やだ!たくの方がバカだもん」 誰にもバレない内にやめさせないと。一回だけなら怒られるだけで済むかもしれない。 「テレビでやってたぞ!イゾンショーになるかもしれないって」 「はあ!?意味分かんない!」 なのにはるは聞く耳も持たず、頭にチョップを浴びせてきた。 「イテー!あっ、待て!」 そして用事を終えたなつ姉が開けたドアから外へ出て行ってしまう。「じゃーな-」となつ姉、その後ろからアカンベーをしているはる。 「チクショー!」 力では勝てない。リビングに駆け戻って聞いた。
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