その男、ロベルタ

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その日はアドニスにより医務室で安静にさせられたロベルタ。 翌日。 アドニスが医務室にやってきた。 ロベルタ「何の用だ。」 アドニス「ボスから直々のお呼びだし☆」 そして、アドニスにボスの部屋に案内された。 ヘレズーロのボスことベルニス・ブリザール。 長い金髪を垂らしていた。 目は紅。 そして黒いドレスをカラフルな首飾りなどが彩る。 ベルニス「ロベルタと言ったな。ヘルメスから聞いた。」 ロベルタ「俺に、依頼か?」 ベルニス「一昨日は娘が世話になった。護衛料の15万モーノは私から支払っておこう。いや、今後も私の娘を護衛してもらうことにする。」 ロベルタ「今後も?」 ベルニス「悪魔と契約した際、お前は無意識ながらメアリーを守ると誓ったそうだな。私にはそれが見える。」 ロベルタ「!」 ベルニス「お前の傭兵としての実力も兼ね、お前は今日付けでヘレズーロの一員となってもらう。」 ロベルタ「何だって?」 ベルニス「無理もないが、メアリーを守るのがお前の宿命となったのだ。お前がメアリーの命を保障する限り、お前と契約した悪魔はお前に力を貸す。そしてお前はこのヘレズーロで最もランクの高いチーム・アロガンテッソへ所属してもらう。ヘルメス。」 ヘルメス「はい、ボス。」 入ってきた男にロベルタはハッとした。 見覚えのある男だったからだ。 ロベルタ「見覚えがある…確かあの夜の…?」 ヘルメス「よくわかったな。」 ロベルタ「顔を覚えるのは傭兵だからこそ。」 ベルニス「それとロベルタ、お前の仕事だろ。」 振り向くと、いつの間にメアリーがいた。 メアリー「おめでとう。あんたならなれるって信じてた。」 ベルニス「メアリーもヘルメスのチームに入ってもらう。それまでは数人の部下に代わる代わる護衛をさせたが、一昨日の一件があったために事情が変わったことにしろ。」
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