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理由を探る
ロベルタ・ペルツォフは、両親が何の罪もないのにギャングと帝国兵との抗争に巻き込まれて死んだことに、違和感を持つようになっている。
ロベルタと家族はレストランで住み込みで働いていて、ロベルタもそんな両親の手伝いをしていた。
ところがある日。
ロベルタが買い出しから帰ってみると、レストランは野次馬でいっぱいになっていた。
なんと、レストランがいつの間にかギャングやチンピラの取り引きや情報交換のたまり場となっていたと言うのだ。
そこを帝国兵が待ち構えて捕らえようとしたところを抗争になり、巻き込まれた客とともに両親は死んだ。
その後ロベルタは親戚に引き取られたが、心の傷は余りに大きなものとなって、外出することも一時はできなくなっていた。
やがて、ロベルタはひょんなことで帝国兵の粗暴さを知り、腹を立てた。
もはや帝国兵も聖義軍もあてにならない。
自分の身は自分で守る。
決意したロベルタは、街を飛び出しては独自で剣の腕を磨くようになった。
親戚には、ギャングやチンピラから守りたいと言っておいたものの、程なくして親戚も次々に病気などで命を落とした。
そしてロベルタは、傭兵の道を歩んでいった。
ヘレズーロの一員になるまでは。
現在20才。
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