月多の謎

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月多の謎

ひと昔前は、ハガキを書いてネタを送る人たちをハガキ職人と呼んだ。いつしか、ハガキからファックス(FAX)になり、メールになり、番組によっては、無料でメッセージや通話が出来るスマートフォンアプリのLINKでメッセージを呼びかけるなんてこともあるらしい。時代は変わる。 僕は、ミッドナイト日本火曜日に寄せられるハガキを選んだり、生放送中に送られてくるメールを作家さんと呼ばれる人に渡したりする。 基本本番中は、パーソナリティが話すブースには、入らない。入るとしても広告つまりはCM中や、本番前、本番後などになる。 ただ、生放送中にも止む終えず入ることもある。緊急性を要することだったり、パーソナリティが、CM中にトイレに行ったまま戻って来れない時や、パーソナリティがスタッフをいじるときに呼ばれたり…ADの僕が呼ばれることは少ないがたまにCM中にお菓子が欲しいと言われて入ることがある。 月多の好物は、ピンク色のこんぺいとう。 これは、先輩からも徹底的に言われたこと。月多は、ピンク色のこんぺいとうが側にないと落ち着かないらしい。 僕は、本番前にピンク色こんぺいとうをマイク横に、本番中に継ぎ足し、本番後には楽屋にも置いておく。 一応、皆さんに伝わるように言うと、こんぺいとうは、どの色でも… 同じ味である。 と言うことだけは覚えておいてほしい。 月多の謎は深まるばかりなのであった。
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