なる 1

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「宛先は…」 若い男性が布ごと返すようにして、封筒の表を確認し、裏を確認する。 「すぐに鑑識にまわせ」 青帝はそう言うと、もう一人いた、黒い髪、黒い目を持つ男性と共に事務所を後にしていった。 青帝が見えなくなると、コバヤシの周りに人が集まってくる。 「何だったんだ?!」 「さあ?」 コバヤシはそれしか言えない。 「芳宮さま、何があったんですか?」 白い布地にくるまれた封筒を持っている芳宮に、コバヤシの上司が尋ねる。 「見てのとおり」 芳宮が微笑む。 「脅迫状かな?」 「殺人予告かな?」 「僕あてだったら、どうしよう」 「ね」
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