プロローグ

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街は桃色に染まり、風は花の香りを運ぶ春の季節。 私はこの季節があまり好きではなかった。自分の部屋の窓から外を眺める。 日が昇り始めたこの時間は、ランニングをする人がいるくらい誰もいない。 ベットの棚にある写真に私は視線を移す。とっても幸せそうに笑うちいさな私と、当時、とても仲良しだった親友のナナ。 あの頃はなにもかも幸せで、毎日が楽しくて幸せだった。けど、あの日から私は…。 暗い気持ちになりかけた私は自分の頬を叩いた。もう落ち込むのはやめようと違ったんだ。落ち込んだら、ナナにも逢えなくなる。 今日から、高校生!進路はまだ決まってないけど、きっとそのうち決まるさ。 まずは、身支度しないと。私は洗面台に行き、洗顔と髪をくしでとくことにした。
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