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お昼は、お父さん特製お弁当!おにぎりやら唐揚げやらお弁当ど定番のご飯満載。
『美味しい!』
「それは良かった!たくさん食べろよ?」
お父さんはゲラゲラと笑った。
お母さんが亡くなってから、お父さんは1人で泣くことが多くなった。その姿を見て、お父さんはお母さんのことを本気で好きなんだなと思った。
泣いてばかりの私に、自分だって辛いのに無理に笑ってた。その姿はとても痛々しかった。けど、とてもかっこよかった。
「お母さんが心配して帰ってこないように、俺たちは笑って楽しいことたくさんしないとな」
お昼ご飯を食べた私たちはのんびりして、家に帰ることになった。私たちのゴールデンウィークはあっという間に終わった。
今年は友達と過ごすことができて、幸せだ。しかし、これから待ち受けている試練に私もナナもこのときは想像していなかった。
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