13.文化祭に向けて

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13.文化祭に向けて

こんにちは!気づいたら病院のベッドで眠っていたハルです。 目を覚ますと、背中に激しい痛みと、心配そうなお父さんの顔が見えてびっくりした。時刻は朝方。 お父さんの話を聞くと、どうやら私は刺された後、意識を失ってそのまま救急車に乗せられたようだ。あの後、ナナが助けてくれたみたいで、ナナも無事で良かった。 安心するとまた眠ってしまい、次に起きたらナナが私の顔を覗きこんでいた。その目は涙でいっぱいでしかも、周りにはナナの両親もいた。 「ハルちゃん、目を覚ましたみたいよ」 「良かった!ハル、大丈夫?」 久しぶりにナナの声が聞こえた。優しい声で私の名前を呼んでくれた。私は涙が自然と流れた。
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