6.理解してもらえない辛さ

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6.理解してもらえない辛さ

ゴールデンウィークが明け、太陽の日差しが強くなり、緑が綺麗な季節になってきた。 久しぶりの学校は、だるくて仕方ない。音楽の授業は楽しみだけど、他は楽しくない。ナナがいるから我慢してるけど。 音楽の課題は、ナナはカノンを弾くため日々練習していた。一方、私はナナの好きなドラマの主題歌を弾くことにした。 学校に着くと、みな久しぶりに友達と会うためかいつもよりも騒がしかった。私は席に着き、机に伏して寝た。 急に教室が静かになり、起きた。 『髪を少し切ってみたけど、どうかな?』 ナナが髪を切っていた。腰まであった長い髪を肩ぐらいに、長かった前髪は短くなり、顔もよく見えるように。 幼かったあの頃よりも可愛く、美しかった。みんなナナの素顔に驚いたんだな。 無理もない。こんなに可愛かったら。 「とてもよく似合ってるよ」 『ありがとう』 にっこり微笑む顔も可愛い。あー、生きててよかったよ。
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