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1夢見て
「爽太ぁー!!おはよう!」
「お、おはよう」
チャイムの音と同時に、俺は席に着いた。
少し内気な、彼はとても眠そうだった。
朝の会が始まるまでの約15分間は勉強をする時間だが、俺は本を読んでる。
本を読む日は水曜日と決められてはいるが、うちの学校はそこまで厳しくはない。
話を戻すが、内気な彼とは小学生からの幼なじみのようなものだ。
幼なじみの定義としては幼児期に親しくした仲とあるが、彼と出会ったのは小学生のときだった。
家も近いため、登下校では一緒に走って帰ったり好きなアニメの話をしたりしていた。
こうしている間に、朝の会までもが終わっていた。
そして俺は教室を出て彼のところへ向かっていく。
だいたいこれが俺の朝のルーティーンである
「爽太っ、昨日のやつ惜しかったよな。あと200位じゃなかった?ラスボスの。」
「ホントだよ。絶対勝てると思ったのに」
昨日は通話しながら、流行りのゲームを協力してやっていた。
「でさ、爽太が前言ってた初恋の人ってどんな人なんだよ。」
「いや、うるさい。幼稚園の時の話だから」
少し俺はおちょくってみた。
「絶対、赤坂も惚れるくらい可愛かったから」
俺はそこまではないだろ。と思いながらたわいもない話をしていた。
なんせ、彼は少し美的センスにかけてる所があるからだ。
キーンコーンカー・・・・・
「やべ!じゃあね」
「俺もやべえよ」
時間を忘れて話すことはしょっちゅうだ。
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