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仕事中にメールをしてくるオトコなんてタイプじゃない。
なのに、午後2時に響いた受信音に心が激しく揺さぶられた。
震える指で画面をタップする。
開いた瞬間に名前を素早く確認する。
(ナオミ)
……違った。
女友達からのお誘いメールの文章も視界から薄れていくほど胸が強烈に締め付けられ、頭の奥が、きゅう、と傷んだ。
私は待ってしまっているのだ、と痛感させられる瞬間だった。
忠犬ハチ公のように愚直に。
くる可能性の低い彼からのメールを。
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