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祐樹が目を輝かせてそう言うので、春真は思わず見惚れてしまった。
ふと我にかえると急に恥ずかしくなって、顔を赤らめながら話を続けた。
「だけど俺たち来年は3年だろ?
そろそろ進路の事も考えなきゃなんねぇし。」
桜丘高校は進学校だから、ほとんどの生徒が進学する。
春真も自分の頭で入れそうな大学を探して進学するつもりではいるけど、学部を決められないでいるのだ。
「祐樹は大学で陸上続けんのか?」
「まだ決めてない。
今はただ余計な事を考えに入れないで純粋に陸上を楽しみたいんだ。」
「好きなんだな。」
「うん。」
春真の視線はは祐樹の真っ直ぐな瞳に吸い込まれていった。
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