オクターブとテトラ

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「こちらは昔々のおはなし…ですね」 「はい…、まだ私達では及ばず…、振り返ってみましょう」。…… ~~~~~~~~~ 「あら?虫?!毒も無さそうだし、無害そうね……」 「でも、何かイタズラに使えないかしらねぇ~♪」。 これが私ねぇ~… 「花か…、確か桜ってのは派手に散ってなんぼだろ?」 「こうやってなぁ!!………、はぁあ"あ"、爽快だぜ!!みやげも出来た」。 これがオレだ… 「お?猫じゃねぇか?そういやこの辺、ギャーギャーうるせぇのはお前らか?」 「ふむ…、にしてもコレが猫…、どれッよっと!カワイイもんじゃねぇかぁ!」 「?!ッイテッ!はぁ…、血……、ウチに牙を剥いた償いはして貰うぞ?」 「ふッ……、ん?オイ?あちゃー……手加減はしたはず何だが…逝ったか、やべッ!」。 これがアタシだな… 「……ん?…遊ぶ?………私と?」 「ッ!………締めてみた…けど…平気…、友達?……そう…」。 コレ…私… 「おやおや、過激な遊びはお嫌いですか?!貴方が持ち掛けたのでしょう?」 「おや、もうお仕舞いですか…?クククッ!まぁ、いいでしょう!子供相手ですし…ねぇ」。 これこそ私!… 「マンション……、歌う…、コレで…いいのか…?」 「やっと……、人…消えた、……だが……私は……震えてる?」。 コレで…私… 内にはテトラ、外には私達が。 支え合って生きているのです。 私達が鳴いているのです。 怯え、苦しみ、死んでしまわぬ様。 守るために、壊れてしまわぬ様。 合わせて「十」、それが「零」に至るまで。 永遠に…。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加