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…100階屋上…
「…いい加減逃避行も終わりだ…諦めろ…。」
ロマンスグレーの髪を風になびかせ、老刑事は言う。
…その5m先に佇む男…
「…」
…………
………
……
…
永遠に続くかのような時間…
…びゅー！
突然の強風と共に、お互いに叫びをあげた。
「「ああああぁ～、か、髪がぁぁぁ～！
俺のズラがぁぁぁぁぁ！」」
遥か彼方へ飛び行く二つのズラを目で追いながら…
「「何でここで逮捕の練習したんだろうな…俺たち…。」」
見事に光輝く頭と瞳で呟く…
この事件以降、ズラつけるのをやめた二人はコンビを組み…
「ハゲてるデカ」の異名を持つ
名コンビとして語り継がれるのだった…。
?了?
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