キミ オモイ

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それにしても遅いな……後15分でいつもの時間だぞ?アイツの性格からして寝坊なんてありえねえ。 スマホで時間を確認してイライラしながら、少し移動してアイツの部屋が見える位置に移動してみる。カーテンはしっかり閉められていて中の様子は窺えない。 時間ぴったりに玄関の開く気配は無かった……あの野郎、オレが待ち伏せているのに気付いて隠れて出ていきやがったな? 「クソッ!」 壁を蹴って憂さ晴らし。いいだろ、自分の家だ。 何で俺を避けてるのかオレは半分くらいは知っているつもりだ。そしてそれを隠そうとしている理由も。オレからアイツにソレを言うつもりはねえけどよ。 苦手な朝も気合で乗り切ったのにあっさり相手に躱されて、意気消沈したオレはトボトボと学校へと向かった。近くて徒歩で行ける距離だから良かった。
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