ナカマ オモイ

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ナカマ オモイ

いつもより早い時間にベッドから抜け出して机に座る。まだ外は暗いから電気をつけて昨日やれなかった宿題に取り掛かった。 ベッドにいたって一睡も出来やしなかった。 「千景には関係ない、か。その通りだな。」 若葉の言葉は何回でもオレを傷つける。それを頭から振り払うようにして宿題に集中する。眠れなかった頭が中々そうはさせてくれなかったけれど、何とか目標時間内に終わらせる事が出来た。 学ランとシャツと下着を持ってそのままバスルームに向かう。シャワーを浴びればこの睡魔くらいは何とかなるかもしれない。そう思って熱めのお湯を全身にあてた。 シャワーを浴びて眠気が少し取れたことを確認したら、服を着て髪を乾かしピアスをはめて部屋に戻る。 カーテンの隙間から若葉が登校しているのが見える。やっぱり時間ずらしてたんだな。 今ならきっと追いつける。そんな考えが頭をかすめたけれど…昨日の今日で。 「そんな勇気ねえよ…。」 あんだけ拒絶されたんだ。今はいくらなんでも平気な顔なんて出来ねえし。若葉に対してトコトン弱気な自分が嫌だ。ケンカと同じくらい分かりやすくケリが付く事ならばラクなのにな。 カーテンを開けてどこにも若葉の姿が無いことを確認して鞄を持った。こんなんじゃダメだろ。こんな事で落ち込んでたら若葉はさっさと行っちまう。何か考えないと…。
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