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第5話
かれこれ、2分前から、部屋の前でウロウロしていた、仁が心を決め、部屋をノックする。(・・・・コンコンコン。)
「アーシャー、すまない、入ってもいいだろうか?」
「…。どうぞ。お入りになって。」
「失礼する。」
「どうされたのですか、あなた?」
「アーシャー、あれから、会長から、呼び出しがあって、獅童本邸に行ったんだ、そしたらね、会長がお前の容態のことを聞いてきた。なので、素直に、国指定の難病で、延命治療しか行えないこと、主治医が申し訳ないと言っていたことを話した。きっと、大方、お前が持たないこと、予想されてたのであろう。『米国。アリア家から、私に、婚約者兼ねては妻として、よろしくして欲しいとサーシャと言う女を勝手だが迎えた』と、報告された。このままではと、思い。アーシャーには、休んで欲しかったが、伝えにきた。」
「そ う ですか。それで、私はこのまま此処に居てもよろしいので?
本国に返されるのですか?」
「あのな。このまま此処にいてくれ、私は、今回の会長の行動に怒ってしまってな。アーシャーと、離縁するつもりはないとはっきり言ったら。あの会長が、『当然だ!!アーシャーは、ウチに嫁に来た以上、ウチのものだ、アーシャーの親から、娘を返してくれって言われたって飲まなかったんだ、このまま、この家の。否、仁の第1婦人としていて貰う。ウチは、大きい企業になった。できれば、その全てを、男子の子供と孫に継がせたいと思っている。今の、お前と唖架利だけでは、限界がある。だから我が家にもっと男子が欲しい。』と本音を言ってくれた。大丈夫だよ。」
「あら、まぁまぁ。そんなことがあったんですの。あら?でも私、親から、帰して欲しいと言われてたのは、初めて聞きましたわ。」
「ああ、きっとウチの嫁だから、帰さないと、僕たちに内緒で、解決したんだろう。僕も、初めて聞いたからね。」
「あのあなた。お聞きしても?サーシャさんはもう来てるのですか??」
「いや、まだ来ていない。いつ来るかもわからない。どうした?」
「いえ、私、こういう身体になってしまったので、今、子供達が、お母さん
不足だと思うのです。だから、彼女に子供達を任せれたらなぁと。お話したかっただけです。お到着されたら、すぐ合わせてくださいね。ベットから起き上がれませんが、お話したいのです。お願いしますね。」
「ああ、わかった。覚えておく。では、ゆっくり休んでくれ、私も、もう休むとする。おやすみ。」
「おやすみなさい、あなた。」
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