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「脱げ」
俺の命令に、一瞬だけマオの瞳が揺れる。が、すぐに、着ているシャツに手をかけ、ベルトを外し、ベージュのパンツとトランクスを脱ぐ。
程よく筋肉のついた、きれいな身体。まるで、芸術作品のようだ。
「舐めろ」
ソファーに座って命令する。マオは跪いて、俺のベルトをゆるめ、俺のペニスを取り出し、口に含んだ。
俺の指示どおり、深く咥え、顔を前後に動かし、吸い上げる。本当に初めてなのだろう、ぎこちない口淫。が、その拙さに、逆に興奮が高まっていく。純白のドレスを汚しているかのような、背徳的な快感。
もう見ていられないのか、顔を背けた妹に向かって俺は言う。
「妹。おまえがちゃんと見てやらないと、オニイチャンがもっと酷い目に合うが、それでもいいのか?」
妹は、はっとしたように顔を上げた。涙で濡れた顔を歪めてマオを見る。それを視線の端にとらえ、俺はさらに指示を出す。
ペニスを口に含んだまま、裏スジを、アイスクリームでも舐めるかのように舌先で舐めあげるマオ。そのまま、次の指示を待つかのように俺を見上げる。その青い瞳に見つめられた瞬間、俺の背筋にぞくぞくするような快感が走った。
いいよ、マオ。おまえは最高だ。
俺はソファーから立ち上がり、マオの髪を掴み、喉の奥に捩じ込むようにして腰を動かす。そうして込み上げてきた熱い欲望を、マオの口内にぶちまけた。
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