3人が本棚に入れています
本棚に追加
「お返しだ!」
たっくんは、ひろくんの肩をパンチした。
たっくんとひろくんは幼稚園からの幼なじみ。近所でも、仲良しコンビでよくしられていた。
小学生のときだった。ひろくんが別のお友達とばかり遊ぶようになった。それをみていたたっくんは、「お返しだ!」といって、ひろくんに急にパンチをした。ひろくんはちょっとびっくりしたけれど、すぐに「ごめんね」と謝った。それからたっくんもいっしょに遊ぶようになった。
中学生のときだった。同じ野球部に入部した。ひろくんは野球がとっても上手だったので、一年生からベンチに入っていた。だから先輩にもとてもかわいがられていた。そんなある日のことだった。部活動がおわり、たっくんはグランド整備していた。けれどひろくんは先輩たちと喋ってばかりいた。その帰り道、たっくんは「お返しだ!」といって、ひろくんにパンチした。ひろくんは表情を曇らせたけれど、「ごめんな」といって、たっくんにジュースをおごった。
最初のコメントを投稿しよう!