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プロローグ
「僕は君に手を出さない。約束する。
だから僕と付き合ってください!!」
中々聞かないような告白の言葉に
つい呆気にとられてしまった。
深く頭を下げて右手を前に出した
姿で止まっている。
そんな彼を目の前にして思考が止まる。
「ちょ、とりあえず頭あげてください!」
ハッとして急いでそう言うと
彼はゆっくり顔を上げた。
耳まで真っ赤な顔。
そして彼は私の手を取って言った。
「もしも僕のことを少しでも嫌いと思うなら、この告白を忘れてください。
でも、少しでも僕のことを見てくれるならどうか、どうか僕と、
付き合ってください!!!!」
この時多分、私は彼のことを
好きだということに気がついてしまったのかもしれない。
今まで誰とも付き合おうとなんて
思わなかった。
付き合ってはいけないと思っていた。
今回だってそう。
いつもならすぐに断るのに。
気がついたら私は言ってしまっていた。
「と、友達から…お願いします。」
ぱぁあっと笑顔が溢れる彼。
私は思う。
これは消えない後悔。
でも 私は…
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