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第2章正直警察呼びたかった。
次の日からこの変な人の猛攻が始まった。
出会うたびに付き合ってくださいコールが襲う。
それに対抗するように無理ですを繰り返す。
いい加減うんざりするというか、
「正直気持ち悪いからぁあー!!!」
彼から逃げて理沙とご飯を食べながら
そんなことを叫ぶ。
「え~?気分悪いの~?
じゃあこの卵焼きちょ~だ~い。
生咲パパの卵焼き美味しいんだよね~」
そんなことを言いながら箸を伸ばす
理沙の手を叩く。
いたい~とかなんとか手を引っ込める。
誰がこの愛しき卵焼きをやるか。
「でも、ほんとにあの先輩
しつこいよねぇ~」
何気もなく理沙が言う。
やっぱり何に対して言ってるか気づいてたんかい
「どうすれば諦めてくれるのかな…
正直ホントまじでこれ以上は
ストーカー…」
「す、ストーカーでは…多分…ちが…」
な ぜ こ こ に い る
「先輩なんでここにいるんですか…
ストーカーですか…
警察呼びますよ…」
私と相対する形で座っていた理沙の隣にいつものヤツが居た。
「えっちょっ、待ってください
僕は君が好きなだけで
そんなストーカーなんて…」
「先輩、今日の先輩の行動いちから
お教えしましょうか?
まず朝昇降口に居ましたね。」
「運命的な出会いでしたね。」
「待ってただろうがっ!
…それで次は移動教室の時に
気がつくと隣を歩いてましたね。」
「たまたま同じ方向なんて
やっぱ運めi…」
「3年生はあの教室使わないでしょうがっ!!
…そんでもって授業の合間の時間ごとにあなたを見かける気がするんですが
なぜでしょうかね?」
「え?そんなに僕って目立つかな?」
あかん、こいつはダメだ。
マジでダメだ。
何言っても聞きゃしねぇ。
なんでこんなに嬉しそうなんだ
こいつは。
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