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光吉「そうか、お玉か
(お蝶へ)お蝶さん、またお声をかけさせて頂きます」
お蝶「本当ですか!?嬉しい!
いつでもお待ちしておりますわ」
お蝶達を見送る光吉達
完全にお玉の虜になっている
光吉「お玉・・・か」
お泉「見た感じ、あそこに居候をしている
芸妓見習いと言った所でしょうか」
光吉「お泉、運命と言う物を信じるか?」
お泉「はあ?どうでしょう」
光吉「俺は信じるぞ!
あれほど会いたくないと願っていた一家に会わされた、
そして気付けと言わんばかりにお玉が俺の前に現れ、
その意味を教えてくれた!
この湧き上がる感情は誰の差し金と呼べようか?
否、これは全て俺に与えられた運命という名の教えだ!」
上機嫌になる光吉
対して頭を抱えるお泉
お泉「始まった・・・若の恋患い」
光吉「お泉!
長らく続いた許嫁探しの旅も間もなく終幕を迎えるだろう」
お泉「それはようござんしたね。
ですが念の為、暫く滞在し
若に相応しい御方か見定めて頂きます」
光吉「時間の無駄だと思うがな!」
夜空を見上げる光吉
満月が江戸を明るく照らす
光吉「いやあ、こいつぁ春から縁起が良いねえ!
なんてな」
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