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義父と義娘
〇貸座敷
数日後
とある小さな貸座敷を借りて
舞踏の練習をするお玉と猿生
舞台で舞うお玉
正面に座り三味線を弾きながら
お玉を見る猿生
舞踏が終わる
猿生「よし、今日はここまでにしよう」
お玉「ご指導、ありがとうございました」
猿生「なかなか良くなってきたよ」
お玉「おじさまのご指導のお陰です」
神妙な顔になる猿生
猿生「すまないな。
本当ならちゃんとした師から
細かく指導して貰えたらこんなに苦労はさせないのだが、
横道にそれてしまった旅芸者ではこれが限界だ」
お玉「いえ、
おじさまが今日まで芸を大事にして来れたから、
私もこうして継承出来るのです」
お玉に励まされ元気を取り戻す
猿生「ありがとうよ、
その期待に応えられる様に
早く舞台に上げさせなくてはいけないね」
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