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海老名一家
〇料亭(夜)
前場から約1年前
江戸の下町にある
小さな2階建ての料亭
今夜は光吉の貸し切りで
従業員と海老名一家以外
人(客)が居ない
〇料亭 2階 貸座敷(夜)
2階は宴会用の大広間
正面には舞台が有る
広間の中央に光吉が腰を掛けている
光吉の前には豪華な懐石料理が並び
お泉が隣で光吉の接待をする
お泉のお酌を受けながら観劇する光吉
舞台では小雪、花梨が舞い
袖でお蝶、お玉が三味線を弾き
猿生が鳴物の演奏をする
舞踏が終わる
満面の笑みで拍手を送る光吉
光吉「いや、素晴らしかった。
流石は祇園仕込みなだけありますね。
とても美味しい酒が呑めました」
光吉に近寄り
深々と頭を下げる猿生
猿生「お楽しみ頂けて光栄です。
江戸に滞在中は是非とも
我が海老名一家をどうぞ宜しゅうお願い致します」
光吉「ええ、必ず。
それではこれでお開きに致しましょう」
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