海老名一家

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〇料亭前 (夜)    店を離れる光吉達を    お玉以外の一家が    延々と手を振り見送る    お玉は部屋に残り荷物を纏める 小雪「ねえ母さん? あの人絶対また呼んでくれるわよ。 だって私の舞いに釘付けだったもの!」 花梨「下品なお姉様は眼中になくってよ。 ねえ?お父さま」 お蝶「しっ、聞こえるよ。 ちゃんと笑顔で送らないとまた鯛を逃しちまう」    光吉達が角を曲がると    すぐさま見送りを終える一家    先ほどまでの上品さは全く見えぬ程の    悪態に豹変する女性陣 猿生「京の名家、春日野さんか。 料亭貸し切りとは、やはり羽振りが違うな。 さて我々も宿へ戻るとするか」    料亭の2階を見上げる小雪 小雪「お玉!早く荷物をおろしな。このドジ!」
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