0人が本棚に入れています
本棚に追加
「名誉ある撤退」
私は自分で自分を慰める行為を、こう呼んでいる。
何故なら、今は40代だから性欲も衰えて、そうでもないんだけれど、結婚したての30代の頃は、3日に1回してもいいくらいだった。
しかし、子供も1人いたし、私ばかりにもカマっていられない。
嫁とは、初めて出会って、スタイル、顔、まさに自分の理想そのものだった。
あ、性格が少しキツイのはご愛敬だけれど・・・。
だから、この子と付き合って、飽きるんだったら他の女と付き合っても同じだと思えたから結婚した。
そのせいか、今までのように飽きるという事がなかった。
そのせいか、すぐシタくなる。
でも、むこうがヤりたくない時もあるわけで、そんな時は、「あームリムリムリ!」と、はっきり言われてしまう。
「わかった、わかった!いいよ!」
なんて、言えるほど、器の大きな男じゃない私は、けんもほろろに断られると、やっぱりプライドも傷つくし、機嫌も悪くなる。
だから、私は自己回避の方法として、ヤりたくなった時の、数回に1回は自分でして、性欲を忘れるようにしていた。
でも、30過ぎて自分でするっていうのも、なかなかの惨めさがある。
そこで、私なりの落とし所として「名誉ある撤退」という風に呼んでいた。
しかし、家族で住んでいるという事は、まさか、いる時なんか、見つかるリスクを考えたら、怖くてできない。
だから、確実に一人っきりの時しかできない。
しかし、なかなか一人っきりになるチャンスがない。
だからこそ、一人っきりの時は大体ヌイていた。
そして、ネタはというと、エロ本やAVは、今まで見つかるとバカにされたり、蔑まれてきたからやめた。
パソコンもあったんだけれど、アナログ人間の私は、パソコンの機能に疎かったし、履歴を消し忘れたり、文字変換等で足がついてしまうんじゃないかと、やめていた。
しかし、私はとうとう絶好の方法を見つけてしまった。
その方法とは・・・
最初のコメントを投稿しよう!