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時が過ぎ。彼に恋して3ヶ月。私は彼に恋心を伝えると決心した。
いつも通り放課後彼は門の前で待ってくれている。
いつも通り他愛もない会話。
よし、今だ。彼に気持ちを伝えよう。
私が口を開いた時。
「五十嵐」
彼が私の名前を呼んだ。
「俺、五十嵐が好き。俺と…付き合ってくれない?」
「へ?」
私は思わず間抜けな声を出してしまった。
一方的な片思いだと思っていた恋が両思いだったのだ。
あまりにも突然の出来事で頭が追いつかない。
「わ、私も…九ノ瀬君が好きです。」
彼は私の大好きな笑顔で微笑む。
「悠真君…名前で呼んでも…いいかな?」
彼は恥ずかしそうに口元を手で隠し赤面している。
は、恥ずかしがっている姿を初めて見た。
こんな可愛い顔もするんだ。私は更に彼に魅了された。
「もちろん。じゃあ俺も由夢って呼ぶ」
名前で呼ばれるとドキっとするものだ。
きっと私も赤面しているのだろう。
「帰ろっか。」
彼は私の手をひいてまた微笑んだ。
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