プロローグ

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どうして出会ってしまったのだろう。 小説やドラマでよく聞く台詞を、まさか自分が使う日が来るなんて思ってもみなかった。 正直に言ってしまえば出会いたくなかった。 そいつは俺の人生の一部をめちゃくちゃに潰し、そのおかげで俺自身もおかしくなってしまった。 そう、おかしくなったのだ。 本来ならよくないことなのに、どこかでそれを求めつづけている俺が。 俺と、あいつだけが異常者だったんだ。
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