あなたに恋する毎日

3/10
前へ
/20ページ
次へ
ふわぁ、と大きなあくびを噛み締めながら起きてくるあなた。後頭部にピョン、と跳ねた寝癖はいつものこと。 それを気にするそぶりもなく椅子に座る。 目はまだ眠そうなのに出来立ての卵焼きを並べれば子どもみたいにキラキラと目が煌めく。 「「いただきます」」 手を合わせて向かい合わせの朝食の時間。 もぐもぐしている顔が可愛い。 料理とは言えないほど簡単手抜きなのに おいしい、おいしい、と朝から褒めてくれるから お味噌汁を飲むふりして バレないように唇をひき結んだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

655人が本棚に入れています
本棚に追加