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「待った?」
約束時間を少し過ぎて到着したきみは
いつもと髪型が違った。
メイクも直したのか、唇が赤く艶っぽい
頬もピンク色になっている。
それは俺のためなんだな、と思うと胸が温かくなる。
「それでね、」
スーパーに向かいながら彼女の話に耳を傾ける。
意外とおしゃべりなところ。
マイペースで のほほんとしているところ。
表情豊かなところ。
好きなところを数えるとキリがないけど、
きみの目がまっすぐ俺を想ってくれているのが伝わるから。
「手、冷たい」
「心はあったかいよ」
「知ってる」
大切にしなきゃな、と思うんだ。
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