君の生まれたこの世界

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君の生まれたこの世界

「よぉルララ。今日も学校か?」 「うん、今日もなのー、っていうか、学校は毎日あるんだよ、シャル」  遅刻しかけてパンを食べながら登校していると、郵便屋さんの格好をした男の子が話しかけてきた。幼馴染のシャルだ。 「……休みは無いのか?」 「えへへ、もちろんあるよー。曜日っていうものがあってね、月、火、水、木、金曜日は学校、土、日曜日は休みなの」 「ふーん、『曜日』?火とか水とか、なんだか属性みたいだな」 「ほんとほんと!てっきりその属性の魔力が強まる周期のことだと思ってたら、何でもないんだってねー」 「まぁこの世界では魔法なんて『ファンタジイ』っていう物語の中にしか存在しないみたいだしな……」 「そうそうっはじめは狩りも魔法もないし、皆で揃って勉強するって新鮮だったけれど、5日間続けてっていうのはきついけどねー……」 「ふーん」 「あっ興味ないって顔した!」 「……いや、そうじゃなくて興味深いって思ったんだよ」 「興味深い?」 「あぁ。僕はともかく、ルララはもともとこっちの世界の生まれじゃないか。それなのに……すごく新鮮そうにしてるからさ」     
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