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まずは周囲がどうなってるか知らないとな。
左肩に担いでいた筒状の容器を取り出す。
中に入っているドローンと同期する。
同期が終わるとすぐに筒の片方が開き勢いよくドローンが射出された。そのまま空中で変形し、羽根を回転させてホバリングした。ドローンの下部に筒状の容器が収まる。これがそのまま回収したゲノムなんかの容器になる訳だ。
「じゃよろしく頼むよ」
上空高く飛び立ったドローンになんとなく手を振ってみる。
ほどなくしてドローンからの情報が送られてきた。
天候は快晴
気温25℃
湿度40%
南南東の風、風速5メートル
周辺の地形のスキャン開始。どうやらこの辺一帯は廃墟ビルが多くあるらしい。その中のひとつにボクのネストがあるみたいだ。これならスナイパータイプのボクが身を潜めて狙撃する場所には困らないだろう。
ほんの数分で周囲1kmの大まかなマッピングは終了した。
そしてその範囲ギリギリにアライフの反応が3つ。
ボクの初戦の相手は決まったみたいだ。
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