9人が本棚に入れています
本棚に追加
泣いてばかりもいられないな。涙は相変わらず止まらないけど。
でもボクも生まれてからもう18年、実活動時間も15年になる。いつまでも子供じゃ無いんだ。何よりこれからは一人で生きていかなきゃならないんだから……。
やばい、また涙が出てきた。
とりあえず涙はほっといて周りを確認しなきゃ。
部屋自体はあまり広くはない。それだけにここにある物は全て一瞬で確認出来た。
まずは壁側に設置されたふたつのハンガー。ハンガーと言ってももちろん服をかけるハンガーじゃない。コンバートして無い時のSAを保管、管理するハンガーだ。そのハンガーに収まったSAが2体。そしてそのすぐ横にジェネレーターが2つ。
まぁこの辺は当たり前だよな。nonaggression server、普段はNサーバーと呼んでるけど、から色んなアライフやSAのパーツや武器なんかのレシピをダウンロードして、それをゲノムを使って作り出すツール。
SAは探索中に破壊された時なんかの予備の意味があって2体。
ジェネレーターはもし故障してしまった場合、ひとつしか無かったらもう何も作り出せなくなるからだ。
そしてなんと言っても嬉しかったのが、本体の体で睡眠を取るためのベッド。さらにその上にふかふかの布団があった。
ぐうぅ~……
不意にお腹が鳴った。泣きすぎたのかな?お腹空いた。
ハンガーの設置してある壁の向かいの壁には少し大き目な冷蔵庫がある。
………………、とりあえずなんか食べよ。
最初のコメントを投稿しよう!